子どもに「気をつけて」は通じない!子どもを全力で守る本

子どもを全力で守る本
[イラスト]上田バロン ©︎2024 FR/LAME MONGER・BARONUEDA

著者の一人・岡真裕美さんは、2012年、夫が子どもの水難事故に遭遇し救助死したことをきっかけに、事故防止のために学びたいと大阪大学大学院に入学。「子どもの安全」について研究する中で、大人が予防について正しい知識を持ち、対策することで防げる事故が多くあることを知ります。

しかし、子育ては当事者が年々入れ替わるため過去の事故の教訓が受け継がれにくく、さらに現在は情報があふれすぎていて、「何が正しいのか?」がわかりにくいという課題がありました。

そこで、「本」という形で、エビデンスに基づいた子どもの事故・ケガ発生のメカニズムと予防方法を届けたい!という想いが募り、担当教官の中井宏さんとともに出版に挑戦することにしました。

その際、縁あって弊社にお声がけいただき「どんな本にしたらいいか?」「誰に届けたい内容か?」というアイデア出しの段階から関わらせていただきました。
度重なるブラッシュアップを経て、パパ・ママだけでなく、親子でも、祖父母をはじめ子どもと関わる幅広い世代の方に読んでいただきやすい内容になりました。

まず巻頭では「子どもに『気をつけて』は通じない」など、子どもならではの特性を紹介。「うちの子何でこんなことするの?」の疑問にこたえます。

本編では、クマダ一家(パパ、ママ、小1男児、中1女児の4人家族)の何気ない日常にひそむ様々な事故について、どんな状況で起きるのかをまずは4コママンガで紹介。その事故原因と対策を、マスコットキャラクター「クマちゃん」が解説していくことで、専門書よりも柔らかく読みやすい構成となっています。

また、特に留意していたことがふたつあります。
ひとつ目は、よくある育児本のような甘いテイストに抵抗がある方にも手に取ってもらいやすいようにすること。
ふたつ目は、命に関わる事故につながりかねない内容も扱っているため、危機感の伝わる表現にすること。

そのため、国内外のジャンルを越えたプロジェクトを手がけるアーティストである上田バロン氏にイラストをお願いしました。快くお引き受けいただいたバロン氏のイラストにより、アラート感のあるスパイシーなビジュアルに仕上がりました。

1人でも多くの方々に読んでいただき、誰もが安全に暮らせる社会への一助となれば嬉しく思います。

ご依頼:
・企画
・ブックデザイン
・イラスト、4コマ漫画
・装丁

クライアント:
大阪大学大学院人間科学研究科附属 未来共創センター 子どもの安全ラボ
中井宏・岡真裕美

本の詳細:
「事故・ケガで我が子を死なせないために 子どもを全力で守る本」
発売日:2024年6月30日
編著者:中井宏・岡真裕美
イラスト:上田バロン
出版社:いそっぷ社
発行形態: 単行本
ページ数:144p
ISBN:9784910962078

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子どもを全力で守る本_巻頭
[イラスト]上田バロン ©︎2024 FR/LAME MONGER・BARONUEDA

子どもを全力で守る本_本文

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